VS Codeのシェル統合エラーを解決する方法
VS CodeでRooCode/Cline使用時にシェル統合エラーが発生した
最近VS Codeを使用していると、特にRooCode/Clineを使っている際にターミナルで2種類のエラーメッセージが表示されるようになりました。これらのエラーは開発作業の妨げになっていたため、それぞれの解決方法を紹介します。
エラー1: シェル統合の初期化シーケンス
エラーメッセージ
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解決策
このエラーに対しては、以下の設定を.zshrc
ファイルに追加することで解決しました。
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このコードは以下のことを行います:
[[ "$TERM_PROGRAM" == "vscode" ]]
- 現在の端末プログラムがVS Codeかどうかを確認&&
- 前の条件が真の場合にのみ次のコマンドを実行. "$(code --locate-shell-integration-path zsh)"
- VS Codeのシェル統合スクリプトを見つけて、そのパスを取得し、現在のシェルセッションにソース(読み込み)
VS Codeのターミナルを使用している場合にのみ、シェル統合スクリプトを明示的に読み込むことで、自動的な初期化プロセスが失敗しても手動で確実に統合機能を有効化します。
エラー2: シェル統合ストリームのタイムアウト
エラーメッセージ
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解決策
このエラーに対しては、VS Codeの設定でタイムアウトの値を増やすことで解決できます。
設定方法:
- VS Codeで設定を開く(macOSの場合は
⌘
+,
) - 検索バーに
terminal.integrated.shellIntegration.timeout
と入力 - デフォルト値から増やす(例:5000から10000に変更)
重いコマンド(大きなディレクトリの削除など)を実行する場合も、コマンド自体の実行に時間がかかるとこのエラーが発生することがあります。そのような場合は、タイムアウト値をさらに大きく設定するとよいでしょう。
まとめ
VS Codeのターミナルで発生するシェル統合のエラーは、特にRooCode/Clineを使用している際に発生することがありますが、エラーの種類によって異なる解決方法が有効でした:
- 初期化シーケンスのエラー → シェル統合スクリプトを明示的に読み込む
- シェル統合ストリームのタイムアウト → タイムアウト値を増やす
これらの設定をすることで、VS Codeのターミナルでシェル統合エラーに悩まされることなく、快適に開発作業を進めることができるようになります。